受講生の声

専門知識の学習が
日々の意識を変えるきっかけに

経済のグローバル化が進む社会では、市場のトレンドを把握し、商品やサービスの価値と競合性を高めることが重要だ。そこで欠かせないのが、ブランディングとマーケティングの知識である。だが両者は、必ずしもビジネスに特化した知識ではない。実は私たちの誰もが、日常で実践している身近な知識でもある。そう語るのは、「BMST(ブランド&マーケティングストラテジスト)養成コース」のエントリーコースを修了した岡本碧さんだ。
「ブランディングやマーケティングには、日々のコミュニケーションに通じる技法があると学びました」(岡本さん)

岡本碧さん

大学を卒業後IT企業に就職した岡本さんは、顧客に向けた業務効率化ツールの導入やweb制作業務に携わっている。BMSTを受講したきっかけは、会社がマーケティング事業を進めていたことだ。マーケティングを学んだことのなかった岡本さんは、今後の業務に役立つ学びを得ようとBMSTの受講を決めた。

エントリーコースは、岡本さんのような未経験者にも最適なコースだ。これまで数々のグローバル企業でブランディングを手がけてきた林美千代講師が、ブランディングとマーケティングの基礎を指導する。受講生は各社の成功事例を通じて、ブランディングの手法から正しいソーシャルメディア・マネジメントまでを学ぶ。

「BMSTの魅力は実践の場があることです。まずは座学で理論を学び、その後は課題やグループワークでクラスメートと意見交換をしながら1つの制作物を完成させます。ただ聞くだけではなく、自ら考え手を動かすことが、より深い理解につながりました」(岡本さん)

受講生は初日の講義を終えると、コスメブランドの商談用セールスシートを作成する事前課題に取り組む。岡本さんは商品のアピールになればと、できるだけ多くの情報をシートに書き込んだ。しかしクラスメートが作成した物と見比べた時、自身のシートには情報が溢れ、「最も伝えたいことが一目瞭然である」というセールスシートのポイントを落としていた。
「実際、職場で上司から『情報量が多くて、何を伝えたいのかがわからない』と指摘されたことがあります。課題でも自分の癖が出たことで、『相手に一番伝えたいことは何か?』という視点がやはり大切なのだと実感しました」(岡本さん)

BMSTを受講したことで、岡本さんはブランディングとコミュニケーションの共通点に気が付いたという。
「講義最終日に、ブランド戦略の1つであるタグラインとログラインについて学びました。商品の魅力が瞬時に伝わるような文言をクラスメートと試行錯誤しながら考えたのですが、相手のことを想像しながら伝える内容や表現を考える過程が、日常の意思疎通と似ていると感じました。ブランディングという専門的な学習が、仕事での反省につながったり、日常のちょっとした意識を変えるきっかけになったと思います」(岡本さん)

新たなチャレンジにも積極的に取り組む岡本さんは、BMSTで得た専門知識と学びを仕事に取り入れていきたいと笑顔で語った。