受講生の声

BMSTコースで身につけた知識を
エンタメ業界の発展に生かす

コンピューターゲームやビデオゲームでの対戦をスポーツ競技として捉えた「eスポーツ」は、2018年頃から日本でも注目が高まり、市場も拡大を続けている。一般社団法人日本eスポーツ連合の調査によれば、2021年の国内での市場規模は78.4億円を記録し、2025年には約180億円まで成長すると予想されている。

岩田遼太郎さん
GANYMEDE株式会社
プロダクション・マネージャー 

BMSTコースを受講した岩田遼太郎さんは、GANYMEDE株式会社でプロダクション・マネージャーとしてeスポーツを中心としたプロモーションやマネージメントを行っている。クライアントからの依頼を受け、ヒアリング、企画立案、ディレクション、レポーティングまでを一手に担う。これまでブランディングやマーケティングの知識を必要とする場面は多くあったが、スタートアップ企業では、指導してくれる先輩や上司が必ずしもいるわけではなく、多くの人が実務の中で知識とスキルを磨いていく。岩田さんもこの分野に関して講師や先輩から指導を受けてきたというよりは実地の経験で学んできた部分が多いという。今回BMSTコースの存在を知り、自分が今までやってきたことに対する「答え合わせ」ができる機会になると考え、受講を決めた。

エントリーコースでは、温泉旅館のブランドステートメントを考えるという課題が出された。岩田さんはこれまで業務で実践してきた順序でステートメントを作り上げ、課題を提出。授業では提出された課題に対して講師がフィードバックする。 講師からもある程度の評価を得ることができたことで、自分がやってきた方法が間違いではなかったことを確信できた。それだけではなく、新たな学びを得ることもできた。特に授業で取り上げられた例はどれも林美千代講師が手掛けたもので、具体性があったことでより理解が深まった。

アドバンスコースに進むと当然ながら難易度は上がる。第7講では米ハリウッド系企業の弁護士であり、エンタメにおける法務のスペシャリストでもある柴田純一郎講師が、日本と海外での契約書の違いなどに関して指導。この授業を受けた時、岩田さんはちょうど自身の業務でも契約書について悩んでいた時期だった。
「柴田講師の授業を受けた時、ちょうど海外のクリエイターとの取り組みの一環で契約書の作成に取り掛かるタイミングでした。その中で海外での契約書の考え方やプロセスの違いを知ることができたのはプラスだったと思います。個人的には日本のやり方のほうがしっくりくるのですが、海外のドライなアプローチ方法も選択肢として考えるようになりました」(岩田さん)

岩田さんはもともとエンタメ業界で働きたいと思い、国内外の大学で映画制作や現代アート、アニメ制作など様々なコンテンツについて学んできた。そして今、エンタメ業界におけるブランディングやマーケティングの知識の重要性を実感している。岩田さんは自身の経験からもエンタメ業界に興味を持つ大学生などにエントリーコースを勧める。

「漠然とでもいいからエンタメ業界で働いてみたいと考えている学生にこそエントリーを受けてほしいです。エンタメ業界に興味を持つ人たちの多くは、何かを創り出し、その価値を上げることを考えています。それを実現させるためにも、ブランディングやマーケティングの知識を身につけてキャリアを築くのも選択肢の1つになると思います」(岩田さん)

岩田さんが携わるeスポーツは新しい時代のエンターテインメント分野で、日本のチームが活躍するためにも海外に向けたブランティングは必要不可欠な要素だ。BMSTコースの授業で取り上げられるサンプルはエンターテインメント関連のものがほとんどで、岩田さんの業務にも直結していた。しかし、どんな分野にも通じるものであることを岩田さんは確信している。

「日本のIP(知的財産)はもっと世界に出ていくべきです。国内での利益だけを追い求めても限りがあります。IPはエンタメ業界だけではなく、どこにでも存在して、企業が扱う商品もその1つです。BMSTコースで学べることは、どんな分野にも共通することなので、どんな人にも生かせる場面があると思います」(岩田さん)

岩田さんはBMSTコースで身につけた自信と新たな知識で、日本のeスポーツ業界の世界展開を目指す。